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第64回定時総会ならびに懇親会を開催しました

2025年7月1日

当協会は6月18日、東京ガーデンパレスにて第64回定時総会を滞りなく開催いたしました。総会では、令和6年度事業報告および収支決算報告、令和7年度事業計画案、同収支予算案が承認されました。また、任期満了に伴う役員改選では、5名の理事が承認され、理事者の互選により酒井哲嗣会長が選出されました。令和7年度も7回の展示会を含む様々な事業を計画しております。今後とも皆様の変わらぬご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。


 
さて、当日の様子を下記の通り、紹介します。
開催にあたり、酒井会長は挨拶の中で下記の通り述べました。
・医療のDXやロボット化が進み、調剤機器の合理化・高度化への需要は高まっている。企業にとってはチャンスが到来している。新技術・新製品の開発がますます重要になる。
・会員企業と病院薬剤師、薬局薬剤師、大学の先生方とをつなぐのが当会のミッション。展示会等の事業を強力に推し進めていきたい。
今期の展示会はいずれも好条件が整っており、多くの集客が期待できる
・今年3月に行われた薬学会年会併催展示会では、セミナーやワークショップに並び、日本病院薬剤師会様との共催で病院リクルートコーナーを開催した。薬学生に病院薬剤師業務をPRする試み。大きな成果と反響があった。次回もさらにパワーアップした「病院リクルートストリート」の企画を進めている。
・機器の発展を受け、薬科機器の安全性の向上が強く求められている。機器の安全性に加えて、精度管理、異常時の対応などについて、「調剤機器の安全のガイドライン」を作成することを目的に、当会では安全委員会を発足した。また、具体的なガイドラインを検討するために会員企業の皆様と、ワーキンググループを近々スタートさせたいと思っている。


 
総会に続き、会員間の親睦を深めることを目的に懇親会を開催いたしました。
 
懇親会には、多方面から多くのご来賓の皆様にご参加いただきました。
本田あきこ参議院議員、日本薬学会の石井伊都子会頭、日本病院薬剤師会からは武田泰生会長、和泉啓司郎専務理事、松久哲章事務局長の皆様に加え、日本医療機器協会の中島孝夫理事長、日本科学機器協会の入江一光副会長、柴田眞利副会長、日本看護用品協会の岡田典久理事長にもご臨席賜り、会場は大いに賑わいました。
 
ご来賓を代表して、武田会長、石井会頭、本田議員より力強いご挨拶を頂戴し、岡田理事長からは乾杯のご発声をいただきました。また、この度新たにご入会された株式会社イトーキ、VMI Holland BV、日本ベクトン・ディッキンソン株式会社の3社をご紹介し、温かい拍手で迎えられました。



日本病院薬剤師会・武田会長の挨拶
日本薬科機器協会と日本病院薬剤師会(日病薬)、さらに日本薬学会は渋谷の永井記念館という同じ建物に事務所を構えています。お互いに行き来をしながら、薬剤業務の現状や医療DXにおける薬剤業務や薬剤師職能のあり方など意見交換を交わしている間柄です。
日病薬は3つの取り組みを柱として活動を進めています。薬剤師の資質向上、職能の拡大、病院薬剤師不足(地域偏在)の解消を3本柱にしています。薬剤師確保については、日本薬学会年会における薬科機器展示ブースを提供していただきました。スペースを共有していただいたり、ブース設置についても協会にご尽力いただきました。このリクルートブースには30のブースを出展できました。おかげさまで若い薬剤師や薬学生に病院薬剤師業務の魅力を伝えることができました。来年も同様のイベントを企画していただいているとのことで誠にありがとうございます。もう一つは病院機能別の偏在につながっていくことと思いますが、酒井会長を通して、プロモーションビデオを製作する方をご紹介いただきました。そして、病院機能別に薬剤師業務を紹介するビデオ制作を進めようとしています。
さらにもう一つですが、我々の業務は調剤業務からスタートしました。まずは薬物治療管理を入院患者様のために提供してほしいという流れがあり、病棟業務に拡大しました。さらに、昨年の診療報酬改定では、薬剤師業務が外来診療への参画にまで拡大しました(がん薬物療法体制充実加算)。外来患者さんの薬物治療管理まで広がりを見せています。
少子高齢化がさらに進む中で、入院医療の延長として訪問診療・在宅医療が展開されていくことになります。病院薬剤師として薬物治療管理をシームレスにつないでいくという観点からしますと、薬物の処方オーダーから患者さんの服薬状況まで、一元的に薬物治療を管理することが求められています。そのようなシステム構築を目指しています。そういった意味から、日本薬科機器協会に参加している企業の皆様には、機器運用の際に一元的に統一できるようなシステム構築をぜひお願いしたいと思っています。
日病薬に医療DX対応検討特別委員会を立ち上げました。同委員会と日本薬科機器協会でもインターフェースやプラットフォームの構築に向けて協議を進めています。すべての機器が連結していくことになろうかと思いますので、日本薬科機器協会の会員の皆様にもご協力をお願いいたします。


 
石井会頭の挨拶
本業では千葉大学病院で薬剤部長をしています。日本薬科機器協会とのつながりを私自身振り返ってみますと、2010年に北田光一前薬剤部長が幕張で医療薬学会を行った時までさかのぼります。15年も経っていてびっくりしました。その時に北田先生に呼ばれまして「日本薬科機器協会の皆さんとワークショップを立ち上げてほしい」と言われました。内容も任された状態で立ち上げました。薬学教育6年制の長期実務実習がちょうど始まる頃でしたので、バイタルサインを取るためのワークショップをゼロから構築されました。医療薬学会年会ではそれ以来、ずっとワークショップを続けていただいていることについて、日本薬科機器協会の皆様にお礼申し上げます。
それからしばらくして、会報「やげん」にエッセイ執筆のご依頼をいただきました。ちょうどいい写真がありましたので、エッセイを提出させていただきました。実際に読んでくださったこちらの会員の方から「おもしろかったです」とお声がけもいただきました。そこでもつながりを感じました。
薬学会や医療薬学会を通じて、展示会場では、必ず役員控室に顔を出していますが、皆さんが笑顔で迎えてくださいますし、私たちの現状に対して協力をしてくださいます。これからもぜひぜひ協力していただき、次の若者を育てるところまで一緒にやっていきたいと思います。


 
本田あきこ先生からもご挨拶をいただきました。



乾杯のご発声は日本看護用品協会・岡田理事長から頂きました。

 
 
この6月をもって長年にわたり当協会の発展にご尽力くださった小川春雄参与が退任されます。前事務局長も務められた小川参与の24年間にわたる多大な貢献に深く感謝し、記念品を贈呈させていただきました。
この場をお借りし、小川参与の長年のご尽力にお礼を申し上げると同時に、一方ならぬご厚情、ご協力を賜りました会員各位、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。



小川さん、ありがとうございました!